• 2018.10.31

給与所得者の配偶者控除等申告書について

 

本日は、先週の年末調整の改正点について引き続きお知らせいたします。

平成30年分以後、「給与所得者の配偶者特別控除申告書」が「給与所得者の配偶者控除等申告書」に改定されました。
この様式は以前に提出していた給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書の兼用が廃止されたことによって、2つにわかれたものです。
このように平成30年の年末調整において制度が大きく変わり、配偶者が配偶者控除に該当するのかどうか、また、新しい様式の「給与所得者の配偶者控除等申告書」の記入方法についても迷われるかと思います。
この「給与所得者の配偶者控除申告書」の記載方法について簡単にお知らせいたします。

下記の 1⃣~6⃣の順序により申告書に記入してください。(図参照)

                          < 国税庁HP 年末調整のしかたより >

 

1⃣ 控除を受けるご本人の収入を「あなたの合計所得金額(見積額)」に記入し
  所得金額を計算する。

2⃣ 1⃣で計算した所得金額を「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」欄へ記入します。
  所得金額を基に「判定欄」の該当する箇所にチェックし ABCの 判定結果を
  区分Ⅰに記載します。

3⃣ 「配偶者の合計所得金額(見積額)」欄に配偶者の収入金額を記入し、所得金額を計算する。
 
4⃣ 3⃣で計算した所得金額を「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」欄へ記入します。
  所得金額を基に「判定」欄の該当する箇所にチェックをし、①②③➃の判定結果を
 「区分Ⅱ」欄に記載します。

5⃣「控除額の計算」欄の表に、区分Ⅰの判定結果(ABC)及び区分Ⅱの判定結果(①~➃)を
  当てはめ配偶者控除額又は配偶者特別控除額を算出します。

6⃣ 5⃣で算出した控除額を記載します。

 

国税庁から、配偶者控除等申告書についてExcelの記入用紙が公開されています。

給与の見積もり年収と配偶者の生年月日を入力すると、自動的に所得の算出・判定まで行われるので
Excelを使用できる方はこちらを使用いただくとスムーズに申告書が作成できると思われます。
以下URLをお伝えいたします。

http://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/1648_71_nyuryoku.htm

 

以上いかがでしたでしょうか。配偶者控除の要件が細かくなり、混乱する方もいらっしゃるかもしれませんが、上記を参考に年末調整資料を完成させてみてください。

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