• 2021.06.29

損益分岐点は4つある

スタッフの原田です。

 

・経営に使える損益分岐点

損益分岐点という言葉は聞いたことはあるでしょうか?

経営において損益分岐点は重要な考え方になります。会計では売上-仕入-経費=利益と計算しますが、損益分岐点とは簡単に説明すると利益がちょうど0円となる。黒字でも赤字でもない、ちょうどトントンと言われる分岐点のことを言います。

一般的には「固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高」と計算しますが、経営という観点から考えると、もう少し分解して考えるとより経営に活かせるものになります。

損益分岐点を考える時にはMQ会計という考え方が重要です。

 

 

・MQ会計

例としてコーヒーを販売している会社で考えてみます。

コーヒー1杯500円、原価100円(原価率20%)、を1000杯販売。その他経費は36万円。とした場合の会社利益はいくらでしょうか?

(コーヒー1杯500円-原価100円)×1000杯=40万円の売上総利益

40万円-その他経費36万円=4万円の利益となります。

 

MQ会計では下記のように表示します。

コーヒー1杯500円→売価(P)  コーヒー原価100円→仕入(V) コーヒー利益400円→利益(M)

コーヒー販売数1000杯→数量(Q) その他経費36万→固定費(F)

 

・シミュレーション

では上記のそれぞれが単独で10%悪化すると会社の利益はどうなるでしょうか?

 

10%悪化といっても売価(P)、仕入(V)、数量(Q)、固定費(F)なのかで利益は全く違ってきます。

利益を増加させようと考えた時も同様に考えられます。会社としてどこに手を打つべきでしょうか?

販売単価を上げる?仕入原価を下げる?販売数量を上げる?固定費を削減する?

 

単純に売上、利益をいくら上げるという目標を定めることも大事ですが、もう一歩進んで販売単価をいくら上げて伸ばすのか?販売数量をどうやって伸ばすのか?原価、経費をどうやって削減するか?を検討するとともに、販売単価を上げることによって販売数量にどのくらい影響があるのか?追加でどのような経費がかかる可能性があるのか?

など数字を組み合わせて行動をイメージしながら検討することが重要です。

 

福島会計では財務諸表を活用しながら経営をサポートさせていただいております。

ご質問等があれば遠慮なくスタッフにご連絡ください。

 

 

 

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