• 2019.09.04

何のために働くか

福島会計の山田です。このたびの令和元年九州北部大雨により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
寄付金やボランティアの受付も行われておりますが、国等の十分な支援が行われることを願います。
災害の他にも紛争や貧困により困難な生活を強いられる人が世界中にいます。
貧困が紛争の原因になりさらなる貧困を生むこともあります。
私は経済学者が貧困問題を解決するものだと思っていました。
しかし、この夏に読んだ2冊の本によりその考えを改めました。
①「資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界」佐々木実著
②「父が娘に語る経済の話」ヤニス・バルファキス著
①は、世界で活躍した日本人経済学者の生涯を通して、市場原理主義が公害などの現実問題に対応できていないことを明らかにしています。
②は、ギリシャ危機時に財務大臣を務めた著者が娘の「なぜ格差が存在するのか」という問に答える形で書かれたものです。
特に②を読んで感じたことは、政治と経済は関連していて権力者とお金持ちが自分たちに都合のいいように世の中を動かしているということ。
この状況を変えるためには、一人ひとりがある程度の知識を持って経済の話に参加できるようなること。
そして、民主主義の制度を通して政治に参加し、世の中を権力者とお金持ちだけに支配されないようにすること。
事業活動は主に市場での取引であり、市場ではすべてがお金に換算されます。
つまり、お金持ちに支配された世界と考えられます。
お金持ちが悪いというわけではありません。
便利なモノやサービスを納得の価格で提供することができた結果お金が集まったのでしょう。
ただその過程で、例えば外国人や派遣社員などを低賃金で使用して貧困に追いやっていないでしょうか?大雨などの災害につながるような環境破壊をしていないと言えるでしょうか?
私達従業員はある意味、労働力として労働市場でその価格が決定されているわけです。
ここで、何のために働くのかという疑問が生じます。
もちろん食べるために最低限の収入を得る必要があります。
自分の市場価値を上げて高い給料をもらうために仕事に励む人もいるでしょう。
経営者は、従業員の希望を実現するために売上を増やし、利益を確保したいと思うかもしれません。
ただ、それが貧困や環境破壊につながっていたら嫌だなと感じます。
自分の労働や自社の経営を通じて、社会にどのような効果をもたらしたいでしょうか?
社会との関わりを考えることにより、経営理念のようなものができてくるのではないでしょうか?
弊社では毎年度、経営計画書を作成して年度初めに合宿を行い、経営者と社員で理念や目標を共有しています。
年度中も全体会議や勉強会を行い、その内容を確認していきます。
私も経営計画書があることにより経営理念を意識し、社会とのつながりを感じながら働くことができます。
このブログをお読みいただいている経営者の方は、このような経営計画書を作ってみてはいかがでしょうか?
福島会計では、経営計画書の作成支援を行っていますのでご相談ください。

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