• 2019.05.15

論語と算盤

 福島会計の山田です。
 新元号の発表後の4月9日に新紙幣の発行が発表されました。
 2024年からの1万円の肖像は渋沢栄一になります。
 渋沢栄一は日本資本主義の父と呼ばれ500以上の株式会社の設立に関わった人物です。
 その著書「論語と算盤」(現代語訳版)が八重洲ブックセンター新書部門(4/28-5/4週)の1位となっています。
 「論語と算盤」は、道徳と経済の一致、道徳的経営こそ世の中を良くしその社会貢献により企業は存続繁栄する、そのために経営者は論語の考え方を身につけましょうと伝えています。
 私達は、お客様である経営者を支援するにあたり、「算盤」つまり会計情報を作成・提供していますが、今回のブログでは、「論語」についていくつか紹介したい思います。
 「論語」は次の文章で始まります。
(書き下し文)
子曰く、「学びて時に之を習ふ。亦説(よろこ)ばしからずや。
朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。
人知らずして慍(いきどお)らず、亦君子ならずや。」と。
[学而第一]
(現代語訳)
孔子はおっしゃいました。
習ったことを機会があるごとに復習し身につけていくことは、なんと喜ばしいことでしょうか。
友人が遠方からわざわざ私のために訪ねてきてくれることは、なんと嬉しいことでしょうか。
他人が自分を認めてくれないからといって不平不満を言うことはありません。なんと徳のある人ではないでしょうか。

 また、次の文章もあります。
里仁第四(十五)
・・・夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ。
(現代語訳)
・・・孔先生の道は真心と思いやりで貫かれている。

里仁第四(五)
富(ふう)と貴とは、是れ人の欲する所なり。
其の道を以て之を得ざれば、処(お)らざるなり。
(現代語訳)
「富と高い身分というものは、誰もがほしいと思うものである。
しかし、正しい道(仁)を実践して得たのでなければ、(得たはずの富や高い身分は)そこにとどまることはない。

 次に福島会計の全社員で共有する価値観を紹介します。

【福島会計の価値観】
1.クライアント・ファースト
私達はお客様の立場になって、「お客様の成長を促す」という強い信念と、「喜んでいただく」という利他の心を持ち、原理原則、本質及び理念を伝え、最高の商品とサービスを提供することが大切であると心得ています。
2.コンフィデンス
私達は誠実さと廉潔性により、お客様との深い信頼関係を築くことが何より大事と考えています。
3.コンプライアンス
私達は会計、税務のプロとして職業倫理、法令、社会規範を遵守します。

 この福島会計の価値観は論語を参考にしたわけではありませんが、共通点があると思います。

 このように論語には現代においても参考になることが多く記載されております。
 論語に関する書籍は多数出版されおり読みやすいものもあります。
 この機会に手に取っていただき、人は昔も今も同じようなことを考えているなと感じたり、経営者の方であれば経営理念の参考にするのも良いのではないでしょうか?

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